ハ・ナーゲは、右の鼻の穴に勤める鼻毛である。しかし、ナーゲにはあらゆる犯罪を起こす天才鼻毛という、もう1つの顔があった。平凡な日々を送っていたナーゲは、ここ最近、起きているのに夢を見ているような感覚に悩まされ「今生きているこの世界は、もしかしたら夢なのではないか」という、漠然とした違和感を抱いていたが、それを裏付ける確証も得られず毎日を過ごしていた。
ある日、ナーゲは「起きろ、ナーゲ」「飼い主さんが見ている」「白鼻毛について行け」という謎のメモを受け取る。ほどなくしてニワトリニティと名乗る謎の女性鼻毛と出会ったナーゲは、ニワトリニティの仲間のモーイヤデスを紹介され「貴方が生きているこの世界は、飼い主さんによって作られた仮想現実だ」と告げられ、このまま仮想現実で生きるか、現実の世界で目覚めるかの選択を迫られる。日常の違和感に悩まされていたナーゲは現実の世界で目覚める事を選択する。次の瞬間、ナーゲは自分が培養槽のようなカプセルの中に閉じ込められ、身動きもできない状態であることに気付く。ニワトリニティ達の言ったことは真実で、現実の世界は飼い主さんによって鼻毛社会が崩壊し、鼻毛の大部分は鼻毛抜きワックスによって引き抜かれていた。覚醒してしまったナーゲは目障りな鼻毛として狙われるが、待ち構えていたニワトリニティとモーイヤデスに救われた。
ナーゲは鼻毛を飼い主さんの支配から解放する戦いに身を投じる事になった。